【お役立ち情報】キャンセル料発生！？引越し当日までに荷造りを終えていないとどうなるのか

転勤に伴う引越しの際に「当日までに荷造りが終わってなくても大丈夫だろう」と安易に考えてしまう従業員の方は少なくありません。しかし、当日までに荷造りが終わっていないことでさまざまな問題が生じてしまうのです。

そこで本記事では、引越し当日に荷造りが終わっていない際にどのような問題が生じるのかについて解説していきます。
転勤に伴う引越しの担当となる人事・総務部の方は、ぜひ参考にしてみてください。

引越し当日に荷造りが終わってないとどうなるのか

転勤に伴う引越し当日までに、従業員が荷造りを終わらせていないというケースは少なくありません。そんなときには以下のようなことが起こってしまうので事前に従業員によく指示などをしておきましょう。

引越し作業が中止されることも

引越し当日までに荷造りが終わっていない場合、特に注意しなければいけないのが引越しの作業を中止されてしまうケースです。

国土交通省が定めている「標準引越運送約款」では、依頼人は引越しの当日までに荷造りを完了させておくことが義務付けられています。そのため、引越しの当日に荷造りが終わっていない場合、契約違反とみなされ、引越し業者は作業の中止が可能となるのです。

当日に引越し作業が中止になると、再度日程の調整をしなければいけません。転勤に伴う引越しの場合、再度の日程調整をすると、転勤が完了する時期も遅くなってしまいます。転勤の時期が遅れてしまうと、企業の経営戦略に支障が出てしまいかねないため、従業員が当日までに荷造りを終わらせているか把握しておく必要があるでしょう。

追加料金が発生することもある

当日に荷造りが終わっていなくても、必ずしも作業が中止されてしまうわけではありません。なかには引越しの作業員が手伝ってくれることもあります。しかし、引越しの作業員に荷造りを手伝ってもらうと、作業料として追加のオプション料金が発生してしまうのです。

転勤に伴う引越しはあくまで会社都合の引越しであるため、引越しにかかる費用は企業側が負担します、しかし、荷造りを終わっていないことによる追加料金であるため、責任は従業員にあるといえるでしょう。

その場合、企業が追加料金を支払うのか、従業員の自己負担になるのかでトラブルにもなることがあるので、人事・総務部の方は事前にどちらの負担になるのか決めた上で周知おくといいでしょう。

引越しの当日に荷造りが間に合わなかった際の対処法とは

引越し当日までに荷造りが終わっていることがベストですが、終わっていない場合のことも考えておかなければいけません。もし引越し当日までに従業員が荷造りを終わらせていなかった場合、以下のような対処を考えておくといいでしょう。

引越し業者に不用品を買い取ってもらう

引越しの際の荷造りでは、大事なモノや処理が簡単なものから優先的に収納していき、対して持ってはいかないが処分に困るものは残ってしまうというケースが多いでしょう。もし従業員が引越し当日までに対応に困っている家財がある場合、引越し業者に買い取ってもらう選択肢を与えておくといいでしょう。

引越し業者に不用品を買い取ってもらうと追加料金が発生してしまいますが、引越しの日程を再度調整する場合や、追加オプションを支払って手伝ってもらうよりも安く済ませられるケースもあるのです

自家用車やレンタカーで運ぶ

引越し業者が作業を中止してしまう理由は、荷物の処理に困ってしまうからであり、従業員が自分で運ぶ分には問題ありません。そのため、もし当日に自身の車やレンタカーで運べそうな量だけ残っている際は、従業員自ら運ぶことで引越し作業の中止や追加料金が回避できます。

後から宅配便で送る

当日にまでに荷造りが終わらなかった場合、後から宅配便で送る方法もあります。しかし、宅配便で送る際は段ボールに収まる大きさに限定される点や、引越し業者に任せた荷物とは届くタイミングがずれてしまうという点、退去のタイミングによっては当日中にすべて発送しなければならないということもあるので注意しましょう。

従業員の荷造り状況を把握しておこう

今回は、引越しの当日までに従業員が荷造りを完了させなかった場合について解説しました。

通常の引越しの場合、引越しの時期がずれたり追加費用が発生したりしても、個人の問題で済むでしょう。しかし、転勤に伴う引越しの場合、企業が絡んでいることから大きな問題につながりかねません。事前にトラブルを防止するためにも、転勤に伴う引越しの担当になった人事・総務部の方は、引越し業者とのやり取りだけでなく従業員の管理も必要でしょう。

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